フレーム「ぴたっ。」
- info798748
- 2023年3月30日
- 読了時間: 2分
今年の共通テストの現代文に、モダニズム建築の巨匠と謳われるル・コルビュジエについての文章が出題されました。
コルビュジエは、彼の全盛期、窓を「外界を切り取るフレームとして捉え、視界を遮り景色を選別することで広がりのある空間を求めた。」というようなことが書かれていました。
誰かが作ってくれるフレームを使って、ハッキリと焦点を合わせたものが見えるところに連れていってもらえれば、それに越したことはないです。
しかし、自分でそのフレームを作ろうとしたら、色々な邪魔が入ります。
「さあ、ここから1年間は、受験勉強最優先。」と、枠組みを作っても、「こんな事をする意味があるんだろうか。」とか、「まだまだ、間に合うさ。」とか。違う景色が乱入してきて、
どこからでも見える自分勝手な視点になってしまします。
では、こんな考え方はどうでしょう。
しばらくの間だけ、自分が作ったフレームの前に座って、外の景色を眺めることに決める。
少しの間だけ、自分で自分を騙して(コントロールして)みる。
「動き回る視点」から「動かぬ視点」にしばらく滞在した後で、また、今までのように水平線の広がりを求めれば、もっともっと広がるかもしれませんよ。
共通テストの問題も、考えようによっては、日常生活に役立つこともあるように思えますが。いかがでしょうか。





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